働き方改革は改革なんかじゃない
世間では未だに「働き方改革」の対応に追われています。
「どうやって働き方改革のルールに乗っ取って実施していけば良いか」の相談を受けることがあります。経営側に立って考えれば、国の働き方改革はただの自己満足によるものだと思います。
介護施設で言えば、「人」がいない事が問題になっています。なのに、有給の5日間取得が義務化されています。業務を圧迫しているのに。国として有給の買い取りをする事ができるようにする。仕事をろくにしない労働者を解雇する際の要件だって整備が必要ではないでしょうか?
介護施設は、介護職員の処遇改善加算金の増加、最低賃金の増加、人材難での求人費用、人材紹介会社の紹介手数料、外国人労働者の雇用費用の増加。。。
運営はどうしたら良いのか?と頭を抱える事業所は多いのではないでしょうか?
もちろん、有給については取得する権利が労働者側にありますが、日本の経済の活性化の目的として、生産性を良くしたいのはわかりますが、企業努力だけでは難しいと思います。
「個人」が生産性を高くし、企業環境を良くする事も義務ではないでしょうか?
労働基準法は「権利の悪法」と言われていますが、そのとおりで労働者ばかりを守る法律になっているのではないかと思います。
雇用されている人間は会社のために働く必要があります。でも、実際に「会社のために」と働いている人はいますでしょうか?きっと「家族のため」「給与もらえてれば良い」「会社の業績なんてしったことか」「仕事が忙しい」「給与と見合わない」など「愚痴」「不満」を言って働いているのが大半でしょう。
でも、よく考えてください。会社がマイナス経営であればおのずと給与は支払えなくなりますし、あなた自身の働く所がなくなってしまう。そうするとどうなるでしょうか?あなたが重要に思っていたものが守れなくなるのです。
働き方改革は「個人」「法人」が協力してできるものです。
「個人」は会社のために、職員の採用費用をかけないように定着するように努め、生産性をあげるように適正な人員で仕事をする。
「法人」はその頑張りに答え、適切な評価と、労働者の権利、生活を守る事が大切だと思うのです。
これからAI化が進み、今工場のライン作業、コンビニのレジ、タクシー等々、近い将来なくなります。企業は採用段階で良い人材かわからない人間を雇うより、確実にこなしてくれる「機械」の導入を進めます。
今は求人数が1倍で誰もが就職でき、無職になる可能姓は低いですが、企業が本格的にAI化に取り組めば、今働いている労働者が必要なくなり、放出するでしょう。
無職のニートが増え、より貧富の差ができるでしょう。
日本は「個人」が変わらないといけない時代になっているのだと思います。
機械ではできない、「人」だからできる事を残していく事が重要になってくると考えます。
人は変わらないかもしれないですが、変われるなら今から変わるべきです。
そうすれば、日々の思考が変わり、発言が変わり、行動が変わり、習慣が変わり、価値のある人間に変わっていきます。
自分の生活、人生の充実は人から与えられるものではなく、自分で見つけて、手を出し、つかむ物です。
「働き方」の前に「自分の考え方」の改革をしてみたら良いかと思います。